2018年10月2日(火)

羽毛布団の暖かさ|同じダウン93%表示でも暖かさが違う理由

― 同じダウン93%表示でも体感が変わる理由 ―


「ダウン93%なのに寒い」と感じる理由

羽毛布団を選ぶとき、多くの方が表示を見るポイントは
「ダウン93%」ではないでしょうか。

ですが実際には、

● ダウン93%なのに寒い
● 以前使っていた羽毛布団の方が暖かい
● 見た目は同じでも体感が違う

という声をよく耳にします。

羽毛布団の暖かさは、ダウン率だけでは決まりません。


暖かさの正体は「空気をどれだけ保てるか」

羽毛布団は、
羽毛そのものが暖かいのではなく、
羽毛が抱え込む空気の層によって保温されています。

つまり、

👉 よくふくらみ
👉 元に戻る力があり
👉 空気を逃がしにくい

こうした条件が揃うほど、
自然と暖かい羽毛布団になります。


① ダウンの種類による暖かさの違い

― ダック・グース・マザーグース ―

同じダウン93%でも、
使われているダウンの種類によって暖かさは変わります。

一般的には、

ダックダウン < グースダウン < マザーグースダウン

という順で、

● 羽毛が大きく
● ふくらみやすく
● 空気を多く含める

傾向があります。

そのため、
同じ重量でも マザーグースの方が暖かく感じやすい のです。

補足:アイダーダックダウンについて

アイダーダックダウンは、
自然環境下で採取される非常に希少な羽毛で、
別格の保温性を持つと言われます。

ただし流通量が極めて少なく、一般的な選択肢というより
特別な羽毛布団の世界として考えると分かりやすいでしょう。

羽毛の種類 暖かさの特徴 軽さ・ボリューム 暖かさの持続性 向いている方
ダックダウン ダウンボールが小さめで、含める空気量が少ないため、暖かさは控えめ ボリュームを出すには入れ目が多くなりがち 使い続けると保温力が落ちやすい 価格重視・使用頻度が少ない方
グースダウン ダウンボールが大きく立体的で、しっかり空気を含み暖かい 軽量でもふっくらしたボリュームが出やすい 比較的長く安定した暖かさを保つ 毎日使う方・暖かさと軽さのバランス重視
マザーグースダウン 非常に大きなダウンボールが多く、少ない量でも高い保温力 とても軽く、包み込まれるような掛け心地 長期間使っても暖かさが落ちにくい 寝室環境が整っている・長く快適に使いたい方
(補足)アイダーダックダウン ダウン同士が自然に絡み合い、体温を逃がしにくい構造 驚くほど軽く、密着感が高い 非常に高い(別格) 最高レベルの暖かさを求める方

なお、同じダウン93%表示でも、
ダウンの種類や質によって暖かさ・軽さ・耐久性には差が出ます。
これが、羽毛布団の価格差につながる理由の一つです。

👉 羽毛布団の選び方に失敗しないために


② キルティング(縫製)の違いによる暖かさ

羽毛布団の中は、
キルト(マス目)で区切られています。

一般的なキルティングでは、

● 羽毛が動きやすい
● 長年使うと偏りやすい

という特徴があります。

一方、
西川の羽毛布団などで採用されているキルティングは、

● 羽毛が動きにくい
● 偏りが起きにくい
● 空気の層が安定しやすい

構造になっています。

👉 羽毛が偏ると、一部分だけ薄くなり、
そこから冷えを感じやすくなります。

西川のキルティングは他にもあります。


③ 羽毛の「入れ目(充填量)」による違い

羽毛布団の暖かさは、入っている羽毛の量でも変わります。

例えば、

● 0.8kg
● 1.0kg
● 1.2kg

といった違いです。

わずか 100gの違いでも、

● ふくらみ
● ボリューム
● 空気の層

には、はっきり差が出ます。

ただし、多ければ多いほど良いわけではなく、
寝室環境に合った入れ目が重要になります。


④ 側生地(がわ生地)による暖かさの違い

羽毛を包む側生地も、暖かさに影響します。

代表的な素材としては、

● 綿100%
● TTC(ポリエステル混)
● リヨセルなどの再生繊維

などがあります。

生地によって、

● 空気を逃がしにくい
● 羽毛のふくらみを妨げない
● 肌へのなじみ

が変わるため、同じ羽毛でも体感温度が異なります。

※掛け心地の記事でも触れているため、
ここでは「暖かさに関係する要素」として簡潔にしています。


⑤ 暖かさは「寝室環境」で選ぶ時代です

最近は、

● 住宅の断熱性能
● エアコンや床暖房
● 室温設定

など、寝室環境が大きく変わっています。

そのため、

● 0.8kgで十分暖かい方
● 1.0kgがちょうど良い方

など、同じ地域でも最適な羽毛布団は人によって違う
というケースが増えています。


暖かさは、実際に掛けてこそ分かります

暖かさは、

● 数値
● 写真
● 価格

だけでは判断できません。

実際に掛けてみることで、

● じんわり暖かいか
● 空気をまとっている感覚があるか
● 時間が経っても冷えにくいか

といった違いが分かります。


関連記事はこちら

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👉 羽毛布団の掛け心地の違い

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まとめ|暖かさは「環境」と「使い方」で変わります

羽毛布団の暖かさは、

✔ ダウンの種類
✔ キルティング
✔ 入れ目
✔ 側生地

だけでなく、

✔ 寝室環境
✔ 使う期間(秋〜春/真冬)

によっても、
お客様にとっての「ちょうど良さ」が変わります。

最近は、
環境に合った羽毛布団を選ぶことで
使える期間が長くなり、満足度が高くなる
というケースが増えています。

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ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。 ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。

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