2025年10月18日(土)

羽毛ふとん選びに失敗しないために

羽毛布団は「ダウン93%」などの数字だけでは分からない奥深い世界があります。
同じ品質表示でも、掛けた瞬間の軽さ・暖かさ・フィット感がまったく違うことも。
今回は、「羽毛ふとん選びに失敗しないためのポイント」を一緒に見ていきましょう。


① 実際に掛けてみることが、いちばんの近道

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羽毛布団は“体感がすべて”。
店頭で肩から掛けてみると、「軽いのに暖かい」「ふくらみのわりに圧迫感がない」など、違いがすぐに分かります。
数字より、肌触り・重さ・空気の含み方を感じ取ってみましょう。


② 寝返りを打っても背中が出ないかチェック

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寝返りをうった時、布団が体に沿って動くかを確認。
布団が逃げたり、背中が出たりすると、夜中に寒く感じて目が覚める原因になります。
フィット性の良い羽毛布団ほど、朝まであたたかさを保てます。


③ 厚みは「多ければ良い」ではなく「環境に合う」が正解

寝室の温度や体質によって、快適な厚みは変わります。
・暖房を使う寝室 → 合い掛けタイプ
・暖房を使わない/寒がりの方 → 本掛けタイプ
・季節に応じて調整したい方 → 二枚合わせタイプ(オールシーズン対応)
「見た目のボリューム」よりも「快適温度で眠れるか」を基準にしましょう。

快適な睡眠環境


④ キルティング(縫い方)で寿命が変わる

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安価なものほどマス目が大きく、羽毛が片寄りやすい傾向があります。
一方、立体キルトや特殊キルトは羽毛の流れを抑え、長く形を保ちやすい構造。
数年後の保温力を左右する、大事なチェックポイントです。


⑤ メンテナンス体制も「選ぶ基準」のひとつ

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購入後のクリーニングやリフォーム対応がしっかりしているお店を選びましょう。
専門店なら、数年後の羽毛布団の中身の傷み具合を確認してから
打ち直しや、環境に合わせたアドバイスも受けられます。
“買って終わり”ではなく、“長く寄り添う一枚”を選ぶ意識が大切です。


🔍表示だけでは分からない3つの盲点

1. 「ダウン率」だけでは決まらない

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同じ93%でも、羽毛の質・大きさ・産地によって暖かさが違います。
ダウンが大きく、弾力があるほど空気を多く含み、保温力が高くなります。

2. 「ダック」と「グース」の違い

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ダック(アヒル)は小ぶりでコストが抑えられますが、羽毛の粒がやや小さく、保温力・耐久性でグースに劣る場合があります。
一方、グース(ガチョウ)は羽毛が大きく、空気をたっぷり含むため、軽くてあたたかく長持ち。
同じダウン率なら、グースダウンの方が満足度は高い傾向にあります。

3. 「かさ高(フィルパワー)」の本当の意味

数字が高いほど良い、と思われがちですが、寝室環境とのバランスが大切です。
高フィルパワー=暖かいですが、暑がりの方には不向きな場合も。
自分の体質・寝室温度を考えて選ぶことが、快眠の近道です。


✅羽毛布団の選び方チェックリスト(5項目)

☐ 実際に掛けて、軽さと暖かさを体感しましたか?
☐ 寝返りをしても、背中が出ないフィット感がありますか?
☐ 寝室環境に合った厚み・タイプを選びましたか?
☐ キルティング(仕立て)の違いを確認しましたか?
☐ 購入後のメンテナンス方法を聞いておきましたか?


🕊まとめ:「羽毛布団は“表示”ではなく“体感”で選ぶ」

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ダウン率やフィルパワーなどの数字は、あくまで目安。
実際に触れて・掛けて・比べてみることで、初めて自分に合った一枚が見つかります。
通販やネットでは分からない“本当の快適さ”を、ぜひ店頭で確かめてください。

【ふとんの新保】

住所/新潟県新潟市秋葉区新津本町2-10-27
TEL/0250-22-0808
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営業時間/AM9:30~PM7:00
定休日/毎週水曜 駐車場/6台駐車可

ふとんの新保

ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。 ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。

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ふとんの新保では、毎日の眠りに大切な寝具を、体型・体質・寝返りなど、あなたがグッスリ眠れるようご提案しています。 さらに販売して終わりではなく、1・3・5・10年と末永く良い状態で使用していただくためのメンテナンスにも力を入れています。