2026年4月3日(金)

暖かいのに眠れないのはなぜ?|実践編

連載コラム:眠りは「温度と湿度」で整える|実践編


第1回:暖かいのに眠れないのはなぜ?

― 温度だけでは整わない“もう一つの要素” ―

これまでの連載で、
「眠りは最低気温で整える」という考え方についてお伝えしてきました。

しかし実際には、

「しっかり暖かくしているのに眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」

と感じる方も少なくありません。

その理由は、単純な“寒さ”ではなく、
寝ている間の温度と湿度のバランスにあるのかもしれません。


暖かいのに眠れないという違和感

暖かいのに眠れない1.jpg

冬場によくあるご相談の一つに、

「寒くはないんです」
「むしろ暖かいはずなんですが…」

というお話があります。

しっかり布団をかけている。
部屋もそれなりに暖かい。

それでも、

● なかなか寝つけない
● 夜中に目が覚める
● 朝すっきりしない

こうした状態が続くことがあります。

一見すると「暖かさ」は足りているのに、
眠りは整っていない。

ここに、ひとつのヒントがあります。


夜中に目が覚める本当の理由

「途中で目が覚める=寒いから」と思われがちですが、
実際にはそれだけではない場合もあります。

特に多いのが、

寝ている間に“暑くなりすぎている”状態です。

暖かいのに眠れない2.jpg

人は眠っている間にも汗をかきます。
コップ1杯分とも言われるほどの水分が、
体から出ていきます。

その汗がうまく逃げないと、

● 布団の中がムワっとする
● 肌がベタつく
● 無意識に布団をはいでしまう

といったことが起こります。

そしてその結果、
眠りが浅くなり、目が覚めやすくなることがあります。


「暖かさ」と「蒸れ」は別の問題

ここで大切なのが、

暖かいことと、快適なことは同じではないという点です。

たとえば、

● しっかり暖かいけれど、少しムレる
● 冷たくはないけれど、なんとなく不快

こうした状態は、
体にとっては“休みにくい環境”になっている可能性があります。

つまり、

温度だけを上げても、眠りは整わないことがあるのです。


見落とされがちな「湿度」という視点

ここで関係してくるのが、湿度です。

寝具の中の環境は、

● 体温によって温められ
● 汗によって湿度が上がる

という特徴があります。

暖かいのに眠れない3.jpg

この湿度がうまく逃げないと、

● ムレる
● 熱がこもる
● 不快感が続く

といった状態になりやすくなります。

逆に、

湿度がうまく調整されると、
同じ温度でも体の感じ方は大きく変わります。


「暖かくする」から「整える」へ

これまでの考え方は、

「寒いから暖かくする」
というシンプルなものでした。

もちろんそれは大切なことですが、

これからはもう一歩進んで、

「温度と湿度を整える」

という視点が重要になってきます。

暖かすぎず、寒すぎず、
そしてムレすぎない状態。

このバランスが取れたとき、
眠りは自然と深くなっていく可能性があります。

暖かいのに眠れない4.jpg


まとめ

暖かいのに眠れないとき、
その原因は「寒さ」ではないかもしれません。

● 夜中に目が覚める
● 汗やムレを感じる
● 布団の中がなんとなく不快

こうしたサインがあるときは、
湿度の影響も考えてみるとよいかもしれません。


関連記事

今回の内容は、
これまでの連載でお伝えしてきた
「最低気温で整える」という考え方をベースにしています。

温度の考え方を整理しておくと、
今回の“湿度”の話もより分かりやすくなります。

よろしければ、こちらもあわせてご覧ください。

👉 眠りは最低気温で整える|布団選びの新常識④

連載コラム⑤3

「実際の調整方法については、こちらでも触れています」

👉 眠りは足し算と引き算でできている|布団選びの新常識③


次回は、

「理想の寝床内気象とは?」

というテーマで、

● 人が眠りやすいとされる温度と湿度のバランス
● 布団の中で起きている環境の変化
● なぜ“湿度”が重要なのか

といった点を、もう少し具体的に整理していきます。

「暖かくしているのに眠れない」理由が、
少し違った角度から見えてくるかもしれません。

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ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。 ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。

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