連載コラム:その不調、眠りが関係しているかもしれません
この連載は、日々の店頭でのご相談をもとにしています。
「ちゃんと寝ているのに疲れが取れない」
「朝から体が重い」
こうしたお声は、決して少なくありません。
お話を伺っていくと、
生活習慣だけでなく、
寝ている間の環境や寝具の状態が
影響していると感じる場面も多くあります。
眠りは目に見えないからこそ、
原因が分かりにくいものです。
この連載では、
そうした“見えにくい部分”を少しずつ紐解きながら、
眠りと体の関係について考えていきます。
第2回「ぐっすり眠れた気がしない原因とは?」
― “寝た感覚”と“実際の眠り”は違うことがある ―
「昨日はちゃんと寝たはずなのに、
なんだか眠った気がしない」
そんな感覚になることはないでしょうか。
睡眠時間は取れている。
途中で起きた記憶もない。
それなのに、
● 朝から頭が重い
● 疲れが残っている
● スッキリした感じがしない
こうした状態になることがあります。
「長く寝た=深く眠れた」ではない
多くの方が、
「睡眠時間=眠りの質」
と考えがちです。
もちろん、睡眠時間は大切です。
ただ実際には、
“長く眠ること”と
“しっかり休めること”は同じではありません。
たとえば、
● 何度も浅い眠りを繰り返している
● 無意識に体が緊張している
● 寝返りが極端に多い
こうした状態では、
時間としては眠れていても、
体や脳が十分に休めていないことがあります。
人は「眠っている感覚」を正確には分からない
実は、
眠りの感覚と実際の睡眠状態には、
ズレがあることも少なくありません。
「ぐっすり眠れた」と感じていても、
実際には眠りが浅い場合もあります。
逆に、
「全然眠れなかった」と感じていても、
ある程度は眠れていることもあります。
つまり、
“眠れた気がする”だけでは、
本当の睡眠状態は分からないこともあるのです。
無意識のストレスが眠りを浅くすることも
眠っている間、
体はさまざまな刺激を受けています。
● 暑い
● 寒い
● ムレる
● 圧迫感がある
こうした小さな不快感でも、
無意識のうちに脳や体を刺激し、
眠りを浅くしていることがあります。
本人は起きた記憶がなくても、
実際には脳が何度も反応している場合があります。
寝返りは「眠りのサイン」でもある
前回のコラムでも触れましたが、
寝返りは、
温度や湿度を調整したり、
体への負担を分散するための自然な動きです。
ただし、
● 暑すぎる
● 寒すぎる
● 敷き寝具が硬すぎる
といった状態では、
必要以上に寝返りが増えることがあります。
逆に、
敷き寝具が柔らかすぎて、
体が沈み込みすぎたり、
動きにくい環境では、
寝返りが減りすぎて、
朝に体がこわばることもあります。
「ぐっすり眠れない」の背景にあるもの
こうした状態が続くと、
「寝ているのに疲れが取れない」
という感覚につながっていきます。
そして多くの場合、
原因は一つではありません。
● 生活習慣
● ストレス(悩み事や考え事)
● 寝室環境
● 温度と湿度(寝床内気象)
● まくら・敷き寝具と体の相性
● 季節に合わせた掛け寝具
こうしたものが重なり合い、
眠りの感覚に影響していきます。
「感覚」だけでは分からないからこそ
だからこそ大切なのは、
「眠れた気がするか」だけではなく、
● 朝の体の状態
● 途中で起きていないか
● 寝汗やムレ感はないか
など、
体の反応も含めて見ていくことです。
関連記事
▶ 「朝起きたときに疲れているのはなぜか?」
→ “疲れが取れない朝”について整理しています。
▶ 「眠りは温度と湿度で整える」
→ 寝苦しさと寝床内環境について詳しく紹介しています。
▶ 「眠りは足し算と引き算でできている」
→ 寝具の組み合わせの考え方をまとめています。
まとめ
「ぐっすり眠れた気がしない」という感覚は、
単なる気分ではなく、
眠りの質が乱れているサインかもしれません。
眠りは、
「何時間寝たか」だけではなく、
「どんな状態で眠れていたか」も大切です。
まずは、
自分の眠りを
“感覚だけで判断しすぎないこと”
そこから見えてくることもあります。
次回は、
「夜中に目が覚めるのはなぜか?」
というテーマで、
温度・湿度・寝室環境との関係について、
さらに深く考えていきます。





