2026年5月2日(土)

朝起きたときに疲れているのはなぜか?

連載コラム:その不調、眠りが関係しているかもしれません

この連載は、日々の店頭でのご相談をもとにしています。

「ちゃんと寝ているのに疲れが取れない」
「朝から体が重い」

こうしたお声は、決して少なくありません。

お話を伺っていくと、
生活習慣だけでなく、

寝ている間の環境や寝具の状態が
影響していると感じる場面も多くあります。

眠りは目に見えないからこそ、
原因が分かりにくいものです。

この連載では、
そうした“見えにくい部分”を少しずつ紐解きながら、
眠りと体の関係について考えていきます。


第1回:朝起きたときに疲れているのはなぜか?

― 「寝たはずなのに疲れている」という違和感 ―

朝起きたとき、

「しっかり寝たはずなのに疲れている」
「むしろ、寝る前よりだるい気がする」

そんなふうに感じることはないでしょうか。

以前よりも寝る時間は確保しているのに、
なぜかスッキリしない。

この違和感は、決して珍しいものではありません。


「寝た=回復」ではないという現実

多くの方が、

「しっかり寝れば疲れは取れる」
と考えています。

もちろんそれは間違いではありませんが、
実際には

“寝た時間”と“回復の質”は別のものです。

たとえば、

・途中で何度も目が覚めている
・無意識に寝返りが増えている
・体が緊張したまま眠っている

こうした状態では、

時間としては眠れていても、
体は十分に休めていないことがあります。


気づかないうちに起きていること

眠っている間のことは、
自分ではなかなか分かりません。

しかし実際には、

・暑くて布団をはいでいる
・寒くて体を丸めている
・ムレて寝苦しくなっている

といったことが、
無意識のうちに起きている場合があります。


実は「温度と湿度」が関係していることも

こうした無意識の動きの背景には、

寝ている間の温度や湿度の乱れ
関係していることも少なくありません。

「暖かくしているのに眠れない」
「夜中に目が覚める」

といった場合は、

単純な寒さではなく、
寝床内の環境バランスが影響している可能性もあります。

▶ 温度と湿度の関係については、
「眠りは温度と湿度で整える」も参考になります。


「朝の不調」は夜の環境のサインかもしれない

朝の状態は、
そのまま“夜の状態の結果”です。

・体が重い
・肩や腰が張る
・すっきり起きられない

こうした不調があるときは、

「疲れが取れていない」のではなく、
“うまく休めていない”可能性があります。


寝返りの多さ・少なさも関係しています

もう一つ見落とされがちなのが、
寝返りの状態です。

寝返りは本来、
体の負担を分散したり、
温度や湿度を調整するための自然な動きです。

ただし、

・寝返りが多すぎる
・逆にほとんど動いていない

どちらも、朝の疲れにつながることがあります。

たとえば、

寝返りが多すぎる場合は、
無意識のうちに何度も動いている状態のため、
体がしっかり休まりにくいことがあります。

一方で、

寝返りが少なすぎる場合は、
同じ姿勢が続くことで体に負担がかかり、
朝起きたときに体がこわばったように感じることもあります。


寝返りが増える・減る理由

ではなぜ、寝返りのバランスが崩れるのでしょうか。

その一つが、

寝ている間の温度や湿度の影響です。

・暑い → ムレて動きが増える
・寒い → 体を縮めて動きにくくなる

また、

・寝具が合っていない
・体に余計な力が入っている

といったことでも、
寝返りの状態は変わってきます。


原因は一つではない

ここで大切なのは、

原因は一つではないということです。

・生活リズム
・ストレス
・体調
・寝室環境(温度・湿度)
・寝具との相性
・寝返りの頻度

さまざまな要素が重なって、
眠りの質は変わっていきます。


見直しやすいポイントもある

すべてを一度に変えるのは難しくても、

毎日使っているものは見直しやすい部分です。

・寝る環境
・体に触れている寝具
・眠っている間の状態

こうした部分は、

少しの違いでも積み重なることで、
朝の感覚に影響していきます。

▶ 寝具の考え方については、
「眠りは足し算と引き算でできている」も参考になります。


子どもの場合は少し注意が必要です

なお、お子さまの場合は、

大人よりも汗をかきやすく、
体温調整も未発達なため、

大人と同じ感覚で寝具を選ぶと、
ムレやすくなることがあります。

▶ 子どもの眠りについては、
「子どもは“寒がり”ではなく“汗っかき”」も参考になります。


まとめ

「朝起きたときに疲れている」という感覚は、

単なる気のせいではなく、
眠りの質のサインかもしれません。

時間だけではなく、

・どのように眠れているのか
・体がしっかり休めているのか

こうした視点で見てみることが、
改善の第一歩になります。


次回は、

「ぐっすり眠れた気がしない原因とは?」

というテーマで、

“感覚としての眠り”と“実際の眠り”のズレについて、
もう少し深く考えていきます。

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ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。 ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。

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