「寝る時は26℃がいい」ってホント!?
― 夏の眠りと温度・湿度の関係 ―
新潟も梅雨明け宣言があり、寝苦しくなってきた8月‼
「寝る時はエアコンを26℃にするといいって聞いたけど、本当?」
夏になると、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
暑くて寝苦しいからエアコンをつける。
でも、
「冷やしすぎると体に悪そう……」
「電気代も気になる……」
「26℃と28℃、どちらがいいの?」
と、設定温度に迷ってしまいますよね。
実は、
「寝る時は26℃が正解」というわけではありません。
大切なのは、エアコンの設定温度そのものではなく、
眠っている間の寝室と寝具の環境を、どのように整えるかです。
今回は、夏の眠りに大切な「温度」と「湿度」、
そして「寝具」の関係についてご紹介します。
「26℃」なら、誰でも快適に眠れる?
まず知っていただきたいのは、
26℃は、すべての人にとっての正解ではない
ということです。
同じ26℃の部屋でも、
「ちょうどいい」と感じる人もいれば、
「寒い」と感じる人もいます。
逆に、「26℃でも暑い」
と感じる人もいます。
その違いには、年齢や体質だけでなく、
● 湿度
● エアコンの風
● 寝具の種類
● パジャマ
● 寝室の断熱性
など、さまざまな要素が関係しています。
つまり、
「何℃に設定するか」だけでは、快適な睡眠環境は決まりません。
実は「温度」だけでなく「湿度」も大切
夏の寝苦しさを考える時、
どうしても「暑い=温度が高い」と考えてしまいます。
しかし、もう一つ大切なのが、
湿度です。
例えば、同じ26℃でも、
湿度が低い時と高い時では、体感が大きく違います。
湿度が高いと、寝ている間にかいた汗が蒸発しにくくなります。
すると、
汗をかく
↓
汗や湿気が寝具の中に残る
↓
蒸れる
↓
暑く感じる
という状態になりやすくなります。
逆に、汗や湿気がうまく処理されれば、
必要以上に室温を下げなくても快適に眠れる場合があります。
だからこそ、
「何℃にするか」だけでなく、「湿度をどうするか」も重要なのです。
快適な眠りは「寝床内気象」で考える
ここで、以前のコラムでもご紹介した「寝床内気象」という考え方が出てきます。
寝床内気象とは、
眠っている時の布団の中の温度や湿度の環境
のことです。
一般的に、快適な寝床内環境の目安として、
温度:約33±1℃
湿度:約50±5%
が挙げられます。
ここで大切なのは、
「部屋を33℃にする」という意味ではないこと。
あくまで、布団の中の環境です。
つまり、
エアコンで寝室の温度・湿度を整え、
寝具で寝床内の環境を整える。
この2つを分けて考えることが大切なのです。
エアコンの役割と、寝具の役割は違います
以前のコラムでもお伝えしたように、
● エアコンの役割=寝室の温度・湿度を整える
● 寝具の役割=寝床内の環境を整える
と考えると分かりやすくなります。
エアコンで部屋を涼しくしても、
寝具の中に汗や湿気がこもれば、寝苦しく感じることがあります。
反対に、寝具だけを工夫しても、
寝室そのものが暑すぎれば快適に眠ることは難しくなります。
だから、
「エアコンをもっと冷やす」
「もっと涼しい寝具に替える」
のどちらか一方だけではなく、
エアコンと寝具を上手に組み合わせること
が重要なのです。
「26℃」にこだわりすぎなくても大丈夫
では、実際には何℃に設定すればいいのでしょうか。
ここでは、
「必ず26℃」
「28℃なら大丈夫」
と決めつける必要はありません。
まずは、自分が暑さを感じず、寒さも感じない温度を探してみましょう。
そして、その時に一緒に確認していただきたいのが、
湿度と寝具です。
例えば、
「26℃にしているのに暑い」という場合。
さらにエアコンの設定温度を下げる前に、
● 湿度が高くないか
● 寝具の中が蒸れていないか
● 寝汗を受け止められているか
● 湿気を逃がせているか
を確認してみてください。
もしかすると、
「温度が高い」のではなく、
「湿気がこもって暑く感じている」
のかもしれません。
寝具を見直すと、エアコンの設定温度も変えられる
ここは、夏の寝具選びでぜひ知っていただきたいポイントです。
寝具が汗を受け止め、湿気を逃がしやすい状態になっていれば、
「もっとエアコンを冷やさないと暑い」
という状態を改善できる場合があります。
例えば、今まで26℃に設定していたところを、
自分にとって快適な範囲で少し高めの
温度にしても眠れるようになれば、
エアコンの消費電力を抑え、
電気代の節約につながる可能性があります。
もちろん、電気代を節約するために暑さを我慢する必要はありません。
暑い時には、きちんとエアコンを使うことが大切です。
ポイントは、
「エアコンを我慢する」のではなく、
「エアコンに頼りすぎなくても快適な寝床をつくる」
という考え方です。
夏の眠りは「温度×湿度×寝具」で考えてみましょう
夏の寝苦しさを感じた時、
「もっと温度を下げよう」
と考える前に、
一度、3つのポイントを確認してみてください。
① 温度
暑すぎたり、冷えすぎたりしていないか。
② 湿度
寝室や寝具の中に湿気がこもっていないか。
③ 寝具
寝汗を受け止め、湿気を逃がせる寝具になっているか。
この3つを整えることで、
必要以上に部屋を冷やさなくても、
快適な眠りにつながることがあります。
「何℃が正解?」ではなく、「朝まで快適か?」
「寝る時は26℃がいい?」
という質問に対して、
私たちがお伝えしたい答えは、
「26℃という数字だけで決めなくても大丈夫です。」
ということです。
大切なのは、
設定温度の数字ではありません。
暑すぎず、寒すぎず、
汗をかいても、その汗を寝具が受け止め、
湿気を逃がしながら、
朝まで快適に眠れる環境をつくること。
つまり、
「何℃にするか」よりも、
「朝まで快適に眠れるか」を基準に考えてみる。
これが、夏のエアコンと寝具を上手に使うポイントです。
まとめ
夏の睡眠では、
「26℃にすれば快適」
という単純な答えはありません。
寝室の温度や湿度、エアコンの風、
そして寝具の素材や構造によって、
快適に感じる環境は変わります。
だからこそ、
エアコンで寝室の温度・湿度を整え、
寝具で寝床内の環境を整える。
この組み合わせが大切です。
そして、寝具について考える時に忘れてはいけないのが、
寝汗をどう処理するか。
汗を寝具が受け止め、
湿気を逃がすことができれば、
必要以上に室温を下げなくても、快適に眠れる場合があります。
結果として、エアコンの設定温度を見直すことができれば、
快適な睡眠だけでなく、電気代の節約にもつながるかもしれません。
夏の眠りは、
「温度」だけではなく、
「湿度」と「寝具」まで含めて考える。
ぜひ今年の夏は、
「何℃にするか」だけではなく、
「朝まで快適に眠れる環境になっているか」
という視点で、寝室と寝具を見直してみてください。
ひとこと
「寝る時は何℃にすればいいですか?」
これは、夏になるとよくいただくご質問です。
でも、実は「何℃が正解」という答えはありません。
暑がりの方、冷えやすい方、汗をかきやすい方。
使っている寝具も、寝室の環境も、それぞれ違います。
だからこそ、数字だけで決めるのではなく、
「自分が朝まで気持ちよく眠れる環境」
を探してみてください。
エアコンにはエアコンの役割があり、
寝具には寝具の役割があります。
そして、その両方を上手に組み合わせることで、
夏でも「朝までぐっすり眠れる」環境に近づけることができます。
「暑いから、もっとエアコンを冷やす。」
その前に、
一度、寝具にも目を向けてみてください。
もしかすると、眠りを変えるヒントがそこにあるかもしれません。
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