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羽毛布団より暖かいってホント!?|広告の言葉だけでは分からないこと
第1回|羽毛布団VSポリエステル掛け布団
― 本当に羽毛布団より暖かいの? -
「羽毛布団より暖かい!」
最近、掛け布団の広告などで、こんな言葉を見かけることがあります。
羽毛布団といえば、軽くて暖かい掛け布団の代表格。
そんな羽毛布団より暖かいというのですから、気になりますよね。
しかも、ポリエステルなどの化学繊維を使った掛け布団は、
比較的手頃な価格で販売されているものもあります。
「羽毛布団より暖かいなら、わざわざ高い羽毛布団を買わなくてもいいのでは?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
では、本当にポリエステル掛け布団は、羽毛布団より暖かいのでしょうか?
結論からいうと、
商品によっては、羽毛布団より暖かく感じることはあります。
ただし、ポリエステルだから羽毛より暖かい、というわけではありません。
今回は、羽毛布団とポリエステル掛け布団の違いを、
暖かさの仕組みから考えてみましょう。
そもそも、布団はなぜ暖かいのでしょう?
掛け布団の暖かさを考えるとき、まず知っておきたいことがあります。
それは、布団そのものが熱を作っているわけではないということです。
私たちの体は、寝ている間も熱を発しています。
掛け布団には、その体から出る熱を逃がしにくくし、
体の周りに暖かい空気を保つ役割があります。
つまり、掛け布団の暖かさを考えるうえでは、次のような点が重要になります。
● どれだけ空気を含んでいるか
● 含んだ空気をどれだけ保てるか
● 体に沿って隙間を作りにくいか
● 寝ている間に発生する汗や湿気をどう処理するか
● 部屋の温度や湿度に合っているか
単純に中身の素材だけで、暖かさが決まるわけではないのです。
羽毛布団が暖かいのは、羽毛の中に空気を含むから
羽毛布団の中に使われているのは、水鳥から採れる羽毛です。
羽毛布団には、主に「ダウン」と「フェザー」が使われています。
ダウンは、タンポポの綿毛のようにふわふわとした形をしています。
この形によって空気を含み、暖かさを保つことができます。
一般的に、良質なダウンは少ない重さでも大きく膨らみやすく、
暖かい空気をたくさん含むことができます。
そのため、羽毛布団には、
「軽いのに暖かい」
という大きな特徴があります。
ただし、羽毛布団ならどれも同じように暖かいわけではありません。
使われているダウンの種類や品質、羽毛の量、生地、
キルト構造などによって、暖かさや使い心地は変わります。
同じ「ダウン90%」と表示されていても、
必ずしも同じ暖かさになるとは限らないのです。
ポリエステル掛け布団は、なぜ暖かいの?
では、ポリエステル掛け布団はどうでしょうか。
ポリエステルは、衣類や寝具など、さまざまな製品に使われている化学繊維です。
掛け布団の中わたにも使われており、繊維を工夫したものや、
ふっくらとしたボリュームを持たせたものなど、さまざまな商品があります。
ポリエステル掛け布団も、中わたの繊維の間に空気を含むことで暖かさを保ちます。
また、製品によっては、中わたを多く入れたり、
繊維の形状や構造を工夫したりすることで、ふっくらとした仕上がりにしています。
そのため、商品によっては、十分な暖かさを感じられるものもあります。
ここで大切なのは、ポリエステルという素材の名前だけでは、
暖かさを判断できないということです。
例えば、中わたの量が多く、ボリュームのあるポリエステル掛け布団と、羽毛の量が少ない薄手の羽毛布団を比べた場合、ポリエステル掛け布団の方が暖かく感じることも考えられます。
しかし、それは「ポリエステルの方が羽毛より暖かい」と証明するものではありません。
中わたの量や構造、布団全体の作りなど、条件が違うからです。
「羽毛布団より暖かい」という広告は、何を比べているの?
ここが、今回一番お伝えしたいところです。
広告で「羽毛布団より暖かい」と書かれていた場合、ぜひ考えていただきたいことがあります。
「何と何を、どのような条件で比べているのだろう?」
ということです。
例えば、
● 比較している羽毛布団が薄手のものなのか、冬用のものなのか。
● 中わたの量や品質はどうなのか。
● 布団の厚みや構造は同じなのか。
こうした条件によって、結果は変わります。
もし、暖かさの比較試験を行っているのであれば、試験方法や条件、評価した内容などを確認することも大切です。
また、「暖かい」という言葉にも、いくつかの意味があります。
● 布団に入ったとき、すぐに暖かく感じる
● 寝ている間、暖かさが持続する
● 体に沿って隙間ができにくい
● 軽くて、体への負担が少ない
● 寝汗をかいても蒸れにくい
これらは、似ているようで少しずつ違います。
布団に入った瞬間は暖かくても、寝ているうちに蒸れてしまうことがあります。
反対に、暖かさは十分でも、重さや体への掛かり方が気になる方もいます。
「暖かい」という一つの言葉だけで、
すべての使い心地が分かるわけではありません。
広告を見るときには、どのような暖かさを指しているのかまで考えてみたいですね。
暖かさだけでなく、「蒸れにくさ」も大切
もう一つ、掛け布団を選ぶときに忘れてはいけないのが、汗や湿気の問題です。
私たちは、寝ている間にも汗をかきます。
その汗や水分による湿気をどう処理するかによって、布団の中の快適さは変わります。
一般的に、ポリエステルは綿などに比べて水分を吸収しにくい素材です。
ただし、繊維の形状や加工、側生地などによって、
湿気の移動や使い心地には違いがあります。
そのため、ポリエステル掛け布団でも、商品によって蒸れやすさは異なります。
一方、羽毛にも湿気を吸放湿する性質があります。
ただし、羽毛布団なら必ず蒸れないというわけではありません。
生地や構造、室温、湿度、使用する人の汗の量などにも左右されます。
大切なのは、暖かさだけでなく、
寝ている間に発生する汗や湿気も含めて、快適に眠れるかどうかです。
例えば、布団の中が暑くなりすぎて汗をかき、夜中に布団を剥いでしまう。
その後、汗が冷えて寒く感じる。
このようなことが起きる場合は、
単に「もっと暖かい布団」を選べば解決するとは限りません。
布団の保温性だけでなく、室温や湿度、パジャマ、
敷き寝具なども含めて考える必要があります。
羽毛布団とポリエステル掛け布団、どちらを選べばいい?
では、結局どちらを選べばよいのでしょうか。
それぞれの特徴を簡単に整理してみましょう。
羽毛布団の特徴
● 軽さと暖かさを両立しやすい
● 良質なダウンは、少ない重さでも大きく膨らみやすい
● 羽毛の品質や量、生地、構造によって性能が変わる
● 商品によっては高価になる
● 湿気への対応や日頃のお手入れも大切
ポリエステル掛け布団の特徴
● 比較的手頃な価格の商品も多い
● 中わたの量や構造によって、十分な暖かさを得られる商品もある
● 商品によっては、洗濯などのお手入れがしやすい
● 羽毛に比べて重さやかさばり方が気になる商品もある
● 湿気の処理や蒸れやすさは、素材や構造によって違う
もちろん、これらは一般的な傾向です。
実際の使い心地は、商品によって異なります。
「羽毛布団だから必ず良い」
「ポリエステルだから良くない」
ということではありません。
● 価格を抑えたい方
● お手入れのしやすさを重視したい方
● 軽さを重視したい方
など、求める条件によって適した商品は変わります。
大切なのは、素材の名前だけで優劣を決めず、
自分が何を重視するのかを考えることです。
まとめ|「羽毛布団より暖かい」という言葉だけで決めない
今回のテーマは、
「羽毛布団VSポリエステル掛け布団。本当に羽毛布団より暖かいの?」
というものでした。
ポリエステル掛け布団でも、商品によっては十分に暖かく、
羽毛布団より暖かく感じることがあります。
しかし、それだけでポリエステルが羽毛より優れているとはいえません。
掛け布団の暖かさは、中わたの素材だけでなく、
量や構造、側生地、体への掛かり方など、
さまざまな要素によって変わります。
さらに、暖かさだけでなく、軽さ、蒸れにくさ、
お手入れのしやすさ、価格なども考える必要があります。
広告で気になる言葉を見つけたら、ぜひ一度立ち止まってみてください。
「本当に自分が求めている暖かさなのか?」
「何と比べて、暖かいと言っているのか?」
そう考えるだけでも、布団選びは変わってくるはずです。
広告の言葉は、商品を知るきっかけになります。
でも、広告の言葉だけで、自分に合う布団かどうかまでは分かりません。
大切なのは、素材の特徴を知り、自分の眠りに合うものを選ぶこと。
「暖かい布団」を探すだけでなく、
「朝まで気持ちよく眠れる布団」を探してみませんか?
羽毛布団やポリエステル掛け布団の選び方で迷ったときは、
実際に掛け心地を確かめながら考えることも大切です。
ふとんの新保では、寝具選びについてのご相談も承っています。
ご自身に合う掛け布団を考えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。





