2026年5月16日(土)

夜中に目が覚めるのはなぜか?

連載コラム:その不調、眠りが関係しているかもしれません


この連載は、日々の店頭でのご相談をもとにしています。

「ちゃんと寝ているのに疲れが取れない」
「朝から体が重い」

こうしたお声は、決して少なくありません。

お話を伺っていくと、
生活習慣だけでなく、

寝ている間の環境や寝具の状態が
影響していると感じる場面も多くあります。

眠りは目に見えないからこそ、
原因が分かりにくいものです。

この連載では、
そうした“見えにくい部分”を少しずつ紐解きながら、
眠りと体の関係について考えていきます。


第3回:夜中に目が覚めるのはなぜか?

― 「年齢のせい」だけではないかもしれません ―

夜中に目が覚める①.jpg

「夜中に何度も目が覚めるようになった」

店頭でも、非常によく伺うご相談です。

特に多いのが、

● トイレで起きる
● 暑くて目が覚める
● 寒くて布団を探す
● なんとなく何度も起きてしまう

といったケースです。

そして多くの方が、

「年齢のせいかな」
「仕方ないのかもしれない」

と考えています。

もちろん、加齢によって睡眠が浅くなることはあります。

しかし実際には、

寝ている環境そのもの
影響している場合も少なくありません。


人は一晩中、同じ状態では眠れない

眠っている間、
人の体温は少しずつ変化しています。

夜中に目が覚める②.jpg

また、

寝返りをしたり、
汗をかいたりしながら、

体は無意識に
“ちょうど良い状態”を保とうとしています。

つまり、

眠っている間の体は、
ずっと小さな調整を続けています。


暑すぎても、寒すぎても眠りは浅くなる

たとえば冬場。

「寒くないように」と
暖かい寝具を重ねすぎることで、

布団の中が暑くなりすぎ、
途中で目が覚めることがあります。

夜中に目が覚める③.jpg

逆に、

明け方に室温が下がりすぎると、

寒さで無意識に体が緊張し、
眠りが浅くなることもあります。

夏場も同じです。

エアコンを使っていても、

● 湿度が高い
● 風が直接当たる
● 体が冷えすぎる

といった状態では、
途中で目が覚めやすくなることがあります。


「温度」だけでなく「湿度」も関係している

ここで見落とされやすいのが、
湿度です。

たとえば、

室温は快適でも、

● 布団の中がムレている
● 汗が抜けにくい
● 湿気がこもっている

こうした状態では、

無意識に寝返りが増えたり、
脳が刺激を受けて、
眠りが浅くなることがあります。

「なんとなく寝苦しい」

その感覚の背景には、

温度ではなく、
湿度の問題が隠れていることもあります。


寝返りが増えていることも

夜中に目が覚めやすい方の中には、

実際には
かなり頻繁に寝返りをしているケースもあります。

本来、寝返りは必要な動きですが、

● ムレる
● 暑い
● 寒い
● 圧迫感がある

こうした状態では、

必要以上に動きが増え、
眠りが浅くなることがあります。

逆に、

体が沈み込みすぎる寝具では、
寝返りがしにくくなり、

同じ姿勢が続くことで
体に負担がかかることもあります。


「途中で起きた=眠れていない」とは限らない

また、

夜中に目が覚めることを、
必要以上に心配してしまう方も少なくありません。

特にご年配の方では、

「夜中の4時に目が覚めてしまって…」
とご相談を受けることがあります。

ただ、よくお話を伺うと、

実際には
夜10時頃には眠っているケースもあります。

つまり、

気づけば
6時間ほど眠れていることになります。

もちろん個人差はありますが、

年齢とともに睡眠時間は変化していくため、
必ずしも「異常」というわけではありません。


「不安」が眠りを浅くすることもある

むしろ、

「また起きてしまった」
「ちゃんと眠れていないのでは」

と不安になることで、

かえって眠りが浅くなってしまう場合もあります。

そのため、

“途中で起きたこと”だけを見るのではなく、

● 何時間くらい眠れているか
● 朝どの程度動けるか
● 日中の体調はどうか

など、

全体で見ていくことも大切です。


「年齢のせい」で終わらせない

もちろん、

年齢や体調の影響はあります。

ただ、

「年齢だから仕方ない」で終わらせてしまうと、

本来見直せる部分まで、
そのままになってしまうことがあります。

夜中に目が覚める④.jpg

● 寝室の温度
● 湿度
● 寝具の組み合わせ
● 寝返りのしやすさ

こうした部分を調整することで、

夜中に起きる回数が変わる方もいらっしゃいます。


セルフチェック

こんな状態はありませんか?

□ 夜中に暑くて布団をはいでいる
□ トイレ以外でも目が覚める
□ 寝返りが増えている
□ 朝方に寒く感じる
□ エアコンを切った後に起きる

→ 睡眠そのものより、
「寝室環境」が影響していることがあります。


 

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夜中に目が覚める⑤.jpg

まとめ

夜中に目が覚める原因は、
一つではありません。

ただ、

「眠っている間の環境」が
影響していることは少なくありません。

人は、
眠っている間ずっと、

温度や湿度を調整しながら眠っています。

だからこそ、

「暖かければいい」だけではなく、

● ムレないか
● 寝返りしやすいか
● 体が緊張していないか

こうした視点も大切になります。


次回は、

「眠れない理由はいくつもある|寝具の役割を考える」

というテーマで、

眠りと寝具の関係について、
最後に整理していきます。

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ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。 ふとんの新保は創業90余年、新潟の老舗寝具店です。

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