「ゴールデンタイム睡眠」は本当か?|睡眠常識を疑う④

連載コラム
その睡眠常識、疑ってみませんか?

睡眠については、さまざまな情報があります。
健康番組や雑誌、インターネットでも「これが正しい睡眠」と紹介されることが増えました。

けれど、その中には、少し立ち止まって考えてみたいものもあります。

この連載では、当たり前のように語られている睡眠の常識を、
改めて静かに見直してみることをテーマにしています。

「本当にそうなのだろうか?」
そんな視点から、睡眠について考えてみたいと思います。


第4回:「ゴールデンタイム睡眠」は本当か?

ゴールデンタイム①.jpg

「夜10時〜2時は、眠りのゴールデンタイム」
そんな話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ゴールデンタイム②.jpg

この時間に眠ると、成長ホルモンが多く分泌され、
体の回復や美容にも良いといわれることがあります。

そのため、
「10時までに寝た方がいい」
「この時間に寝ないと意味がないのでは?」
と感じてしまう方も少なくありません。

では本当に、
この時間に眠ることが大切なのでしょうか。


成長ホルモンは「時間」だけで決まるわけではない

ゴールデンタイム③.jpg

一般的には、成長ホルモンは
眠り始めてから最初の深い睡眠(ノンレム睡眠)のときに多く分泌される
といわれています。

このことから考えると、
何時に寝るかというよりも、
どれだけ深く眠れているかが関係している可能性
もあります。

たとえば、

・早い時間に寝ても眠りが浅い場合
・遅い時間でもしっかり深く眠れている場合

感じ方や状態には違いが出ることも考えられます。


「時間」よりも「リズム」が影響することもある

もう一つ大切にしたいのが、睡眠のリズムです。

人の体には体内時計があり、
寝る時間や起きる時間が日によって大きく変わると、
眠りの質に影響が出ることがあります。

逆に、

・できるだけ同じ時間に寝る
・同じ時間に起きる

といった習慣を続けることで、
眠りやすさが整ってくると感じる方も多いようです。

そのため、
「何時に寝るか」だけでなく、
「どのようなリズムで眠っているか」も大切な要素
といえそうです。


「ゴールデンタイム」という考え方について

「10時〜2時が良い」と言われる背景には、
昔の生活リズムも関係していると考えられています。

電気が少なかった時代は、
日が沈むと自然と眠る生活が一般的でした。

その結果、
多くの人がその時間帯に眠っていたため、
「この時間が良い」として広まった可能性もあります。


大切なのは「自分の眠りを知ること」

ここまで見てきたように、

・8時間寝ないといけない
・まくらで体が治る
・高機能素材が必要
・10時〜2時に寝ないといけない

こうした情報は、
わかりやすい一つの基準として語られることが多くあります。

けれど実際には、
睡眠はとても個人差の大きいものです。
体質も、生活も、環境も人それぞれ。

👉「大切なのは“何時に寝るか”より“眠り始めの質”です」

ゴールデンタイム④.jpg

だからこそ、
「一般的に良い」と言われていることが、
自分にとっても合っているのかどうかを見ていくこと
が大切です。


では最後に、
この連載の中で一番大切な問いを考えてみたいと思います。

情報があふれる中で、私たちは
何を基準に睡眠を考えればよいのでしょうか。

次回は連載のまとめとして、

第5回「結局、何を信じればいいのか?」

睡眠との向き合い方について、
少し整理してみたいと思います。

「多機能素材」は本当に必要か?|睡眠常識を疑う③

連載コラム:その睡眠常識、疑ってみませんか?

睡眠については、さまざまな情報があります。
健康番組や雑誌、インターネットでも「これが正しい睡眠」と紹介されることが増えました。

けれど、その中には、少し立ち止まって考えてみたいものもあります。

この連載では、当たり前のように語られている睡眠の常識を、
改めて静かに見直してみることをテーマにしています。

「本当にそうなのだろうか?」

そんな視点から、睡眠について考えてみたいと思います。


第3回:「多機能素材」は本当に必要か?

機能性寝具①.jpg

最近の寝具売り場では、

・吸湿発熱
・遠赤外線
・抗菌
・消臭
・体圧分散
・調温機能

など、さまざまな「機能」をうたった素材を見かけます。

「高機能素材」
「最新テクノロジー」
「医療発想」

そんな言葉を見ると、
つい「機能が多いほど良い寝具なのでは?」と思ってしまうかもしれません。

しかしここで、一度立ち止まって考えてみたいことがあります。

本当に、そこまで多くの機能が必要なのでしょうか。


寝具の役割はとてもシンプル

そもそも寝具の役割は、実はとてもシンプルです。

・体を支える
・体温を保つ
・湿気を逃がす

この三つが整えば、人は比較的快適に眠ることができます。

もちろん素材によって特徴はあります。
吸湿性の高い素材、通気性の良い素材、軽い素材など、それぞれに役割があります。

しかし、それらはあくまで基本的な性質であって、
すべての人に同じように必要な「特別な機能」とは限りません。


機能が多いほど良いとは限らない

寝具の機能が増えると、
どうしても「その機能が睡眠を良くしてくれる」と感じてしまいます。

ですが、睡眠の快適さは

・体格
・寝姿勢
・室温
・湿度
・寝室環境

など、多くの要素によって決まります。

機能性寝具②.jpg

そのため、
素材の機能だけで睡眠が大きく変わるとは限りません。

機能そのものが悪いわけではありません。
ただ、必要以上に期待してしまうと、
本来大切なことを見失ってしまうこともあります。


大切なのは「体との相性」

機能性寝具③.jpg

寝具選びで本当に大切なのは、

その素材が自分の体や環境に合っているかどうかです。

例えば、

・暑がりの人
・寒がりの人
・汗をかきやすい人
・エアコンを使う人

それぞれ、快適に感じる寝具は変わります。

つまり、
「多機能だから良い」というよりも、

自分に合っているかどうか

の方が、ずっと重要なのです。


情報が多い時代だからこそ

今は「高機能」「最新素材」といった情報があふれています。

けれど、機能の多さだけで寝具を選んでしまうと、
かえって迷ってしまうこともあります。

寝具の基本はとてもシンプルです。

体を無理なく支えること。
そして、眠りやすい環境をつくること。

それが整えば、
特別な機能がなくても快適に眠れることは少なくありません。


では最後に、もう一つ考えてみたいことがあります。

睡眠については、
「この時間に寝るのが良い」
「この時間帯が一番体に良い」

といった話もよく聞きます。

特に有名なのが、
**「夜10時〜2時が睡眠のゴールデンタイム」**という考え方です。

本当に、
この時間に眠らないと体は回復しないのでしょうか。

次回は、

第4回「ゴールデンタイム睡眠は本当か?」

よく知られているこの説について、
少し落ち着いて考えてみたいと思います。

第9回 ギャッベ&ペルシャ絨毯展

当店恒例となりました
**手織りじゅうたん「ギャッベ展」**を開催いたします。

今回で第9回目となる展示会です。

イランの遊牧民が一枚一枚手織りで作るギャッベは、
同じ柄・同じ色のものが二つとない、世界に一枚だけのじゅうたんです。

見ているだけでも楽しい色合いや柄が多く、
毎回「こんなギャッベもあるんですね」と驚かれるお客様も多くいらっしゃいます。


開催日

3月14日 ~ 3月23日

3月18日(水)は定休日となります。


ギャッベとは

ギャッベはイラン南西部に住む遊牧民が
羊の毛を使って織る手織りじゅうたんです。

天然ウールを使っているため

  • 冬はあたたかく

  • 夏はさらっとした肌触り

一年を通して気持ちよく使うことができます。

また、草木染めによるやさしい色合いも特徴です。


一枚一枚に意味のある柄

ギャッベにはさまざまなモチーフが織り込まれています。

例えば

  • 生命の木

  • 羊やヤギ

  • 家族

  • 四角(窓)

など、それぞれに意味があり
遊牧民の暮らしや願いが表現されています。

そんな背景を知りながら見ると、
ギャッベの楽しさがさらに広がります。


子どもたちが自然に集まるじゅうたん

当店でギャッベをお使いのお客様からよく聞くのが

「子どもが自然とギャッベの上に集まる」

というお話です。

床に直接座っても気持ちよく、
つい寝転びたくなる心地よさがあります。

リビングや子ども部屋など、
家族が集まる場所におすすめです。


サイズは目安です

ギャッベは遊牧民の手仕事で作られるため、
サイズは完全に同じではなく少しずつ違います。

それも手織りならではの魅力のひとつです。

展示会では

  • 玄関サイズ

  • リビングサイズ

  • ソファ前サイズ

など様々なサイズをご覧いただけます。


ぜひお気軽にご覧ください

ギャッベは写真だけでは伝わらない魅力があります。

色合い、風合い、手触りなど
ぜひ実際にご覧いただければと思います。

見るだけでも楽しめる展示会ですので、
どうぞお気軽にお立ち寄りください。

スタッフ一同、皆さまのご来店をお待ちしております。

まくらで不調は改善する?|睡眠常識を疑う②

連載コラム:その睡眠常識、疑ってみませんか?

睡眠については、さまざまな情報があります。
健康番組や雑誌、インターネットでも「これが正しい睡眠」と紹介されることが増えました。

けれど、その中には、少し立ち止まって考えてみたいものもあります。

この連載では、当たり前のように語られている睡眠の常識を、改めて静かに見直してみることをテーマにしています。

「本当にそうなのだろうか?」

そんな視点から、睡眠について考えてみたいと思います。


第2回「まくらで不調は改善する」は本当か?

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「肩こりがあるから、このまくらがいい」
「首の痛みは、まくらを変えれば治る」

そんな言葉をよく耳にします。

確かに、まくらは睡眠の快適さに関係する道具です。
高さや硬さが合わないと、首や肩に負担がかかることもあります。

その意味では、自分に合ったまくらを選ぶことは大切です。

ただし、ここで一つ立ち止まって考えてみたいことがあります。

本当に、まくらだけで体の不調は変わるのでしょうか。


体の不調の原因は一つではない

まくら悩み②

肩こりや首の痛みの原因は、
姿勢、運動不足、ストレス、生活習慣など、さまざまです。

また、睡眠の質に影響する要素も、
寝具だけではありません。

・寝る前の生活習慣
・室温や光
・精神的な緊張
・体の状態

こうした多くの要因が重なって、睡眠は成り立っています。

つまり、まくらだけで全てが変わるわけではないということです。

まくら悩み④


医療的な問題が関係することもある

さらに、睡眠中の不調の中には、
寝具では解決できないものもあります。

その代表的な例が、睡眠時無呼吸症候群です。

睡眠時無呼吸症候群と診断されると、
CPAP(シーパップ)という装置による治療が始まることも少なくありません。

CPAPは、睡眠中の呼吸を助ける有効な治療法のひとつです。
しかし本来は、機械に頼る前に、無呼吸が起きている原因を丁寧に見極めることも重要です。

体重、顎の構造、鼻や気道の状態、生活習慣など、
無呼吸の背景にはさまざまな要因が関係しています。

原因によっては、生活習慣の改善や別の治療方法によって、
状態が変わる可能性もあります。

「まくらで改善するはず」
「機械を使えばすべて解決する」

どちらも、少し単純すぎる見方なのかもしれません。


まくらは「治す道具」ではなく「整える道具」

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まくらの役割は、
体の不調を直接治すことではなく、

寝ている姿勢を自然に保つことです。

立っているときの姿勢に近い状態を保てれば、
首や肩への負担は少なくなります。

その意味で、まくらは
「体を治す魔法の道具」ではなく、
睡眠環境を整えるための道具と考えるほうが自然でしょう。


情報が多い時代だからこそ

今は「この寝具で改善」「この素材で健康」という
わかりやすい情報があふれています。

しかし、睡眠や体の状態は本来とても個人的で、
一つの方法がすべての人に当てはまるわけではありません。

まくら悩み⑤.jpg

だからこそ、

・少し距離を置いて情報を見ること
・自分の体の感覚を大切にすること
・自分の体型と異なれば合う高さが変わること

それが、睡眠を考える上で大切なのかもしれません。


では、もう一つ考えてみたいことがあります。

最近の寝具では
「高機能素材」「特殊素材」「最新テクノロジー」
といった言葉をよく見かけます。

本当に、そこまで多くの機能が必要なのでしょうか。

次回は、

第3回「多機能素材」は本当に必要か?

寝具の世界でよく語られる「高機能素材」について、
少し視点を変えて考えてみたいと思います。

お昼寝布団のご注文状況について(2026年2月)

入園準備のシーズンに入り、
当店のお昼寝布団のご相談・ご注文が一気に増えてきました。

2月は
101組のお客様からご注文をいただき、

敷き布団・掛け布団・カバーなどを含め
合計285枚を製作しております。

ちなみに1月は
17組のお客様から47枚でしたので、
入園準備シーズンに入り一気に動き出した月となりました。

現在、職人さん達が順番に仕立てを進めております。


4月入園に間に合わせるには

現在の製作状況から考えますと、

3月17日頃までにご注文いただければ
4月入園には間に合わせる予定です。

ただし、生地によっては
すでに終了している柄も出始めております。

「この柄がいい」というものがある場合は
少し早めのご注文をおすすめしております。


4月以降入園のお客様へ

4月以降に入園されるお子様のお昼寝布団も、
随時ご注文を受け付けております。

当店では、保育園・こども園・幼稚園などの
サイズ指定に合わせて製作しておりますので、
園の資料などをお持ちいただければ安心です。


職人さんが一枚ずつ仕立てています

当店のお昼寝布団は、
既製品ではなく一枚ずつ仕立てて作っています。

そのため少しお時間はいただきますが、

● 体にやさしい綿の布団
● 長く使えるしっかりした作り
● 使い終わってからも打ち直し出来る綿仕様

になるよう、職人さんが丁寧に作っています。

毎年この時期は
「間に合ってよかったです!」
という声をたくさんいただきます。

入園準備で忙しい時期ですが、
お昼寝布団の準備も早めに進めておくと安心です。


詳しくはこちら(内部ブログ)

お昼寝布団について詳しく知りたい方はこちら
当店のお昼寝布団

よくある質問はこちら
お昼寝布団Q&A


ご相談もお気軽にどうぞ

サイズや園の指定、
布団の厚みなど分からないことがありましたら
お気軽にご相談ください。

お子さんが毎日気持ちよくお昼寝できる布団を、
一緒に選んでいきましょう。

「8時間寝ないとダメ」は本当か?|睡眠常識を疑う①

連載コラム:その睡眠常識、疑ってみませんか?

私たちは、いつの間にか「正しい睡眠」を教えられています。
でもその常識は、本当にあなたの体に合っているでしょうか。


第1回 「8時間寝ないとダメ」は本当か?

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「睡眠は8時間が理想です」

一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。

6時間しか眠れなかった日は、
どこか不安になる。

7時間でも「少し足りない気がする」。

でも、本当にそうでしょうか?


■ なぜ「8時間」が広まったのか

多くの研究では、
成人の推奨睡眠時間はおよそ7〜9時間とされています。

その“真ん中”が8時間。

だから「8時間」がひとり歩きしました。

けれどこれは、あくまで平均値です。

平均は目安にはなりますが、
正解ではありません。


■ 体はもともと個人差でできている

身長も、体重も、体温も違う。

食べる量も、疲れ方も違う。

それなのに、
睡眠時間だけが全員同じというのは
少し不自然です。

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実際には、

・6時間で安定する人
・9時間でようやく回復する人
・季節で変わる人
・年齢とともに短くなる人

さまざまです。


■ レム睡眠・ノンレム睡眠の話

睡眠は大きく分けて

・脳が休む「ノンレム睡眠」
・体が休む「レム睡眠」

が交互に訪れます。

よく「90分周期」と言われますね。

「1時間半単位で起きるとすっきりする」
と聞いたことがある方も多いでしょう。

確かに平均すると約90分前後です。

ですが、ここにも個人差があります。

実際には

・70分ほどの人
・110分近い人
・体調で変わる人

もいます。

つまり「90分×◯回=正解」という
単純な話ではないのです。


■ 問題は“時間”より“回復”

8時間眠っても疲れが抜けない人もいれば、
6時間で元気に動ける人もいます。

大切なのは、

・寝つきはどうか
・夜中に何度も起きていないか
・朝の目覚めはどうか
・日中の集中力は保てているか

“翌日の状態”です。

睡眠は数字ではなく、
回復の感覚で見るほうが自然です。


■ 8時間に縛られると起きること

「あと2時間寝なきゃ」

そう思うほど、眠れなくなる。

時計を見る。
焦る。
眠れない自分を責める。

その緊張こそが、
眠りを浅くしてしまいます。


■ では、何を基準にすればいいのか

目安はシンプルです。

・日中に強い眠気がない
・集中力が保てる
・休日に極端な寝だめをしない

これが整っていれば、
それがあなたの“適正時間”かもしれません。

年齢別の平均睡眠時間を作ってみました。
あくまでも平均で合ってあなたに合う睡眠時間ではありませんが、
参考までにご確認いただければと思います。

年齢別の平均睡眠時間|何時間寝ればいい?


■ 睡眠は「理想時間」ではなく「適正時間」

8時間神話3.jpg

8時間はひとつの目安。

でも、絶対条件ではありません。

90分周期も、目安にすぎません。

睡眠は、
数字を達成する競技ではありません。

大切なのは、

「自分の体がどう感じているか」。

常識は安心をくれます。

けれど、ときに
私たちを縛ることもあります。

あなたの睡眠は、本当に8時間必要ですか?

少しだけ、疑ってみてもいいのかもしれません。

眠りは最低気温で整える|布団選びの新常識

連載コラム:寝具選びの新常識④ 最終回

寝具選びにはさまざまな情報がありますが、
本当に眠りを整えるためには“考え方”がとても大切です。
この連載では、寝具と眠りの関係を分かりやすく整理していきます。

「寝具を考えるうえで、実はとても大切な視点があります。」


布団は「最低気温」で選ぶ|気温別の目安一覧

天気予報を見るとき、
多くの方は「最高気温」に目がいきます。

今日は暑いのか、寒いのか。
何を着て出かけるのか。

けれど、眠りにとって本当に大切なのは
最高気温ではなく、最低気温です。

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なぜなら私たちは、
一日のうちで最も無防備な時間を
夜中から明け方に過ごしているからです。

当店ではよく、こうお伝えしています。

最低気温が10℃を下回ったら、羽毛布団の出番です。
最低気温が25℃を超えたら、麻の出番です。

これは経験則ではなく、
「眠っている時間」に合わせた考え方です。

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ただし近年は、
一晩中エアコンを使用するご家庭も増えています。

その場合は
室温レンジを基準に微調整する

この二軸で考えると、迷いがなくなります。

迷ったら合掛け布団を1枚持っておくと一年通して調整しやすいです


最低気温で考える6つのゾーン

※室温は目安です

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室温は住宅環境や暖房状況によって変わるため、あくまで目安としてご覧ください。


① 最低気温 0℃前後(氷点下含む)

室温目安:〜10℃

本格的な真冬。

おすすめの基本形
・羽毛布団1.2kg
+ウール毛布or 綿毛布(内側:羽毛布団の下)
+使い古した毛布(外側:羽毛布団の上)

冷え込みが強い日は
真綿掛け布団1.0kgを足すのも有効です。

ここは「防御」のゾーン。
足し算が必要な領域です。

より暖かい眠りを求める方はこちら

羽毛布団で失敗しないためのQ&A集


② 最低気温 1〜5℃

室温目安:11〜15℃

冬の中心。

基本形
・羽毛布団1.2kg

寒がりの方は
+ウール毛布 or 綿毛布(内側)

暑がりの方は
毛布なしでも成立します。

「毛布は上にかけるもの」と思っている方も多いですが、
実は使い方によって暖かさは大きく変わります。

毛布って上?下?どっち論争に思うこと


③ 最低気温 6〜10℃

室温目安:16〜20℃

当店でお伝えしている
「10℃が目安」のゾーン。

おすすめ
・羽毛布団0.7~1.2kg
または
・真綿掛け布団1.0kg

必要に応じて
+綿毛布やウール毛布やタオルケット

ここは“引き算が始まる”帯です。


④ 最低気温 11〜18℃

室温目安:21〜24℃

春と秋の移行期。

おすすめ
・真綿掛け布団0.7kg
・羽毛布団0.7kg
+タオルケットや綿毛布で調整

重ねすぎないことが大切です。


⑤ 最低気温 19〜24℃

室温目安:25℃前後

軽量ゾーン。

おすすめ
・羽毛布団0.3kg(ダウンケット)
・ウール肌掛け布団
・麻肌掛け布団

必要に応じて
+タオルケット

ここからは“環境主導”です。


⑥ 最低気温 25℃以上(熱帯夜)

室温目安:冷房使用帯

おすすめ
・麻肌掛け布団
・タオルケット

このゾーンは、
寝具よりも室温と湿度管理が主役です。

除湿を意識すると
眠りの質は大きく変わります。


室温レンジで微調整する

エアコンで

22〜26℃に安定させている場合は、
一段軽く考えてください。

逆に、
室温が18℃未満なら
一段重く考える。

この“1段階調整”が
足し算・引き算の考え方です。


体質で最後の調整をする

寒がりの方
→ ウール毛布を足す

暑がりの方(冬)
→ 羽毛量を0.7~1.0kgへ下げる

汗をかきやすい方
→ 麻やウールを優先する

寝具は「正解を選ぶ」のではなく
調整するものです。


最後に

寝具選びは難しくありません。

難しくしているのは
「素材の名前」や「ランキング」です。

本当に見るべきは、

・今夜の最低気温
・寝室の室温
・自分の体質

この三つだけです。

最高気温ではなく、最低気温を見る。

それだけで、
眠りは驚くほど整います。

眠りは足し算と引き算。

そして何より、
環境に合わせて考えること。

この連載を通してお伝えしたかったのは、
“商品”ではなく、“考え方”です。

今日の天気予報、
ぜひ「最低気温」から見てみてください。

そこから、あなたの眠りが始まります。


掛け布団には、
実はいろいろな「入れ方」があるのをご存じでしょうか?

普段あまり気にしない部分ですが、
ちょっとした違いで寝心地が変わることもあります。

そんな掛け布団についてのショート動画も、
YouTubeで配信しています。

ぜひこちらもご覧ください。

 

当店では、睡眠や寝具についてのショート動画を
YouTubeでも配信しています。

実は、動画はスタッフが一生懸命作っています。

少しでも
「参考になった」
「面白かった」
と思っていただけましたら、
ぜひチャンネル登録で応援していただけると嬉しいです。

 


関連記事

季節の変わり目は、布団の使い方だけでなく
メンテナンスも重要になります。

羽毛布団メンテナンス


布団の調整をしても
「朝スッキリしない」と感じる方は
掛け寝具以外に原因があるかもしれません。

寝ても疲れが取れないのはなぜ?|新潟市

 

ご来店が難しい方へ|LINEで安心してご注文いただけます

最近、遠方のお客様からのお問い合わせが増え、
ECサイトからお昼寝布団をご注文いただくケースが多くなってきました。

これまで、ネットでのご注文が少なかった理由として、

・注文方法が分かりづらい
・この内容で、本当に希望のサイズになるのか不安
・柄や仕様をどう選べばいいのか迷う

といったお気持ちがあったのかもしれません。

実際、お昼寝布団は「ただカートに入れる」だけの商品ではありません。
サイズや厚み、園の指定など、確認することがいくつかあります。

そこで現在は、
ご来店が難しいお客様専用に、LINEでの事前確認を行っています。
※メールでも行っております。

・ご希望の柄
・ご希望のサイズ
・園の指定内容
・金額の確認

を、事前にやり取りし、
「この内容で大丈夫です」とご納得いただいてからご注文いただいています。
※【〇〇様用お昼寝布団セット】専用URLを作っております。

遠方の方やお忙しい方でも、
ご自宅にいながら安心してご注文いただけます。

「来店できないから不安…」という方こそ、
まずはLINEでお気軽にご相談ください。

実際に、

「LINEで相談できたので安心でした」
「サイズ確認をしてもらえたのが決め手でした」

というお声もいただいています。

※来店が難しい方向けの対応となります。
店頭でのご相談をご希望の方は、直接ご来店ください。

お昼寝布団のご注文が混み始めました

説明会もひと段落し、
お昼寝布団のご注文が少しずつ増えてきました。

2026年1月からのご注文分は、現在37件ほど。
ここ最近は、毎日のように数名のお客様がご来店くださり、
春の準備が本格的に始まっていることを実感しています。

最近では、

● 上のお子さんのときにお作りし、今回は下のお子さん用に
● ご兄弟分の追加注文
● お友だちからのご紹介

といったご来店も増えてきました。

「卒園まで使えました」
「下の子にも同じものをと思って」

そんなお声をいただくと、
あらためてお昼寝布団の大切さを感じます。

これから説明会が始まる園も多い時期ですので、
少しずつブログでもお昼寝布団についてお伝えしていきます。

▶ 手作りお昼寝布団のご案内
https://www.f-shinbo.co.jp/2018/03/12/hello-world/

▶ 今まで作ったことのある保育園・幼稚園はこちら
https://www.f-shinbo.co.jp/2024/04/15/ohiruneitiran/

▶ よくあるご質問 お昼寝布団 Q&A
https://www.f-shinbo.co.jp/2022/01/08/ohiruneqa/

なお、3月17日頃までのご注文で、4月入園に間に合います。
ご検討中の方は、お早めにご相談ください。

眠りは、足し算と引き算でできている|寝具選びの新常識③

連載コラム:寝具選びの新常識③

寝具選びにはさまざまな情報がありますが、
本当に眠りを整えるためには“考え方”がとても大切です。
この連載では、寝具と眠りの関係を分かりやすく整理していきます。

「実は眠りの環境は、“足し算”と“引き算”で整えることができます。」


眠りは、足し算と引き算でできている

― 素材より大事な“重ね方”の話

前回のコラムでは、
羽毛・綿・ウール・シルク・麻という
それぞれの「素材の性格」について整理しました。

けれど、ここでひとつ大事なことがあります。

実は――
素材そのものよりも大事なのは、“どう重ねるか”です。

寝具は単体では完成しません。
眠りは、「足し算」と「引き算」で整えていくものなのです。


寝具は“組み合わせ”でできている

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掛け布団1枚ですべてが決まる。
そんな単純な話ではありません。

● 羽毛布団+毛布
● ウール肌掛け+綿ケット
● 真綿布団+薄手の羽毛
● 麻ケット+エアコン調整

どれも正解になり得ます。

問題は、

今の体温に対して
何を足すか
何を引くか

なのです。


足し算とは「厚くする」ことではない

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足し算とは、

● 保温力を足す
● 吸湿性を足す
● 肌触りの安心感を足す
● 重さ(包まれ感)を足す

不足している“機能”を補うことです。

寒い人と汗かきの人では、
足すべきものが違います。

足す=厚くする
ではありません。


引き算ができないと、眠りは重くなる

多くの人が苦手なのが引き算です。

● 暑いのに布団を減らさない
● エアコンを強くして寝具はそのまま
● 重さを「安心感」と思い込む

これは、引くべきものを引いていない状態です。

最近の住宅は気密性が高く、
昔よりも“引き算が必要な環境”になっています。


「夏でも冬用羽毛」という考え方について

近年、テレビなどで

夏でも冬用の羽毛布団を使い、
エアコンで室温を下げて眠る

という提案が紹介されることがあります。

理屈としては理解できます。
もし室温を冬と同じ環境まで下げられるなら、
冬用の寝具を使うことも成り立ちます。

ですが現実には、

● 夏に冬と同じ室温まで下げるのは容易ではない
● 下げ過ぎれば身体への負担も大きい
● 電力や環境負荷の問題もある

という側面があります。

仮に「一年中20度前後に管理する」という前提であれば、
寝具もそれに合わせた設計(例えば合い掛け程度)を考えるべきでしょう。

問題は、
寝室環境と寝具の話がセットで語られていないことです。

素材単体の話だけが広がると、
足し算と引き算のバランスが崩れてしまいます。

眠りは、
寝具だけでも、エアコンだけでも整いません。
両方をどう組み合わせるかです。


重ね方で体温は変わる

同じ羽毛布団でも、

● 毛布を内側に入れるのか
● 外側に掛けるのか

で体感は変わります。

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同じウールでも、

● 肌側に置くか
● 外側に使うか

で湿気の抜け方が違います。

これは流行ではなく、
素材の性格の問題です。

だからこそ、
「テレビでこう言っていたから」ではなく、
自分の環境に合わせて考えることが大切です。


季節はグラデーションで変わる

眠りは、

● 今日は1枚減らす
● 今日は薄いものを足す

という微調整の積み重ねです。

夏仕様・冬仕様と極端に分けるよりも、
足し算と引き算で整えるほうが自然です。


素材は“役割”

羽毛は軽く保温する
ウールは湿気を調整する
綿は受け止める
シルクは肌に寄り添う
麻は熱を逃がす

素材は主役ではなく、役割を持つパーツです。

パーツは組み合わせてこそ意味を持ちます。

快適な睡眠環境.jpg

季節ごとに素材を変える、という考え方もあります。
ただし、これはあくまで一例です。
住環境や体質によって、組み合わせは変わります。


まとめ|完成形は固定ではない

寝具に絶対の正解はありません。

● 季節で変わる
● 年齢で変わる
● 住環境で変わる

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だからこそ、

何を足すか
何を引くか

を考えられることが大切です。

眠りは、足し算と引き算でできています。

次回は、
寝室環境(温度・湿度)を含めた
具体的な組み合わせ例を整理していきます。